枚葉室。
彼は今日もXL106の前にいる。
柴崎大地。
日常に溢れる冊子やパンフレットは、どのように印刷されているのか。
枚葉の現場で働く柴崎の1日に、密着!
柴崎の1日は打ち合わせから始まる。
ー1日の仕事の流れを教えてください。
「朝来たら仕事内容を確認して、機長と助手の双方で1日の流れを確認します。その後は確認した流れで仕事していって…って感じですね。昼以降は明日の紙を物流の人に用意してもらったり、明日の準備をして、夜勤の人が来たら引き継ぎをして、で、帰る。」
ー夜勤はどうですか?
「そうですね…夜勤は夜勤で、ひたすら(機械を)回す!(笑) あとは、片付けをしますね。パウダーを使ってるので、機械についた紙粉などをエアーで拭きます。昼もするんですけど、片付けは夜勤が多いですね。」
ー仕事内容について教えてください。
「いまは一応機械を、オペレーター(機長)の方を練習させてもらってるのでそちらがメインにはなるんですけど、前までは助手の仕事をしていました。助手の時は印刷前のセット時、紙を積んで、紙が機械をうまく流れるようにフィーダー(紙を出す側)を調整します。」
「その後30枚ほど紙を流してペンチェックを行い、傷や汚れなどがないか確認します。スタート後の印刷に影響が出るので、このときに何としても傷を逃さず見つけてしまいます。100~200枚くらい紙を流してみて、問題がなければ印刷スタートとなります。」
「スタート後は調整を確認しつつ、次の印刷の準備や片付け、その他諸々の雑務をできる限り片付けます。刷り終わったら機械を洗浄して、次のセット準備に入りますね。スムーズにセット準備に入れるよう、頭の中で段取りして先回りしておくのが助手の仕事になります。」
「機長と助手の連携は大事ですね。相手と相互の立ち回りで機械を回しているので、流れに合わせるのが大事になります。今は機長をやらせてもらっていますが、指示を出す側なので、指示ミスが無いよう確認するのが1番大変です。排紙部(紙をキャッチする側)や印刷機態の調整、色味のチェックなど、助手の頃が遊びに思えてくるくらい違うので…いやあ頑張らないとですね(笑)。目標としては、問題なく仕事も遅れずひとまず回せるっていう状態になりたいです。」
仕事をする上で、柴崎が大切にしていることがある。
「ただ、相談は絶対しますね。なあなあでやったり無言でやったりせず、ミスを減らすためにも確実にはっきりさせておこうっていうのがあります。確認は絶対する、分からなかったら人に聞く。最初の頃は全然できてなかったので…結果、結果です(笑)。」
仕事をスムーズに回すため、確認を怠らない。
過去の経験から、柴崎が徹底してきたことだ。
そんな柴崎にはずっと続けている習慣がある。
「休日は夕方にジョギングに行ってますね。ちょっと仕事が早く終わった日も走ったりします。身体を動かすっていうのは必要だと思います。ちょっとでも動かすと疲れが取れが取れやすいというか。頭の回転もスムーズになります。まあ、単に落ち着きが無いだけですけどね(笑)。考えるよりも行動する方が好きなので、結果的に機械を回すのは好きだし楽しいです。」
「当たり前」に仕事を回すため、徹底した動きを乱さない。
そんな柴崎に、聞いてみた。
「はい、スポーツです。」
「ありがとうございました。」
こうして柴崎は去っていった。
終
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※プリンティング松下の流儀は2ヶ月に1回更新の連載記事となります!次回もお楽しみに!